コンテンツデザインとは

コンテンツデザインとは?制作側と利用者のズレ、その溝を埋める作業

Webサイトの本質と言えば集客、伝達、コミュニケーション、の3つが制作側の主な制作目的ではないだろうか?しかし、利用者側の主な利用目的はなんだろうか?

この制作側と利用者側の間にある目的の「ズレ」を見つけ、そのズレの距離を近づけていくこと、それがコンテンツデザインに繋がると私は考えます。

 

コンテンツデザインとは

時代、ターゲット、価値、需要など、様々な変化に伴い、制作側も利用者側もWebサイトの目的が多様に変化します。制作側は「Aのように使って欲しい、Aの情報を見て欲しい」と思いつつも利用者側は「Bの情報は価値があった、Bは使い勝手がいい」と、制作側の意図と利用者側のズレは往々に生じます。

ほとんどの場合、利用者は目的を持ってWebサイトに訪れる。多くの場合は以下の理由のために使われる。

・問題の解決方法を探している
・知りたかった情報を探してる

これらが、利用者側の立場でのWebサイト利用の能動的な行動になります。そして制作側が記載したい内容というのは、我が社のサービスを利用して欲しい、我が社の商品を買って欲しい、我が社の…我が社の…と続きます。このお互いの立場から、両者の目的が成立するコンテンツを作らなければいけません。それには読者に寄り添った提案をするのが望ましいはずです。

 

一般的な例文とターゲットを考えた例文

例えば、仮にですが私が新商品として長靴をリリースすることに決まったとします。Webサイトの新商品の紹介文を書くという場面で、一般的な例文とターゲットを絞った例文を比較してみましょう。

一般的な例
我が社の新しい長靴は、防水性と堅牢性を併せ持ち、落ち着いた2トーンカラーと遊び心ある豊富なカラバリをご用意。モダンなデザインは街歩きにもピッタリ。

ターゲットを都会に住むサラリーマンの営業職に絞った例
雨の都会、混み合う電車、ズボンの裾やストッキングがびしょびしょに濡れたまま客先へと向かうのにうんざりしていませんか?防水性と堅牢性はもちろん、落ち着いた2トーンカラーはスーツにもカジュアルウェアにもマッチするモダンなデザインの長靴は仕事にも遊びにもピッタリ。

ターゲットを外遊びが大好きなちびっこを持つ親に絞った例
子供達が外で元気に遊び回れるように、堅牢性はもちろんのこと、足首をしっかりとサポート。防水性もしっかりしており、子供達が遊びまわって泥々になった後も、簡単に洗い流せる仕様です。落ち着いた2トーンカラーと豊富なカラバリで、お出かけも公園遊びにもピッタリの色が見つかるはず。

一般的な例との違いはターゲットに合わせた問題解決を提起していることです。

 

ズレの解決方法

せっかくの素晴らしい機能性も、何に役立つのかが明確でなければお客さんには伝わらないこともあります。自分では、自社製品だから商品のことを良く理解していることが仇となってしまい、一般の人の理解度を考えずに書いてしまうと、そこにはズレが生じます。

制作側は「ここまで言わなくてもわかるだろう。」と考えているものが、一般の利用者側からは「なんだかいろんな機能があるけど、どう役立つのかよく分からない。」という認識のズレ。

それを補うために、しっかりと文章で説明をしたとしても、どうしても文章だけでは伝えにくいこととは多々あります。その場合はイラストやグラフ等、視覚的に伝えやすいものをページに組み込むのがよいでしょう。また、文章を補うイメージ画像を使ったりすることで、見た目のインパクトや印象をより的確なもの、制作側が自社の製品に対して思い描いていることを、読者にも描いてもらえるようにコンテンツをデザインしましょう。

例えば営業職のサラリーマンが長靴で困ってることを想像してみよう。
・雨の中、営業の外回り。ズボンの裾がビジョビジョで困っている。
・田舎臭い、いかにもな長靴ではスーツと合わせられない。
・デザインは良くても、派手なカラーしかないと、仕事には使えない。

外遊びが好きな子供を持つ母親が子供の長靴で困っていることを想像してみよう。
・外で遊んで泥々になって帰って来る子供達。簡単に泥が落ちなくて困ってる。
・子供用の長靴は作りが簡素なものが多く、脱やすかったりと安全面が気になる。
・地味な色しかないと、せっかくの可愛い洋服に合わない。

上記のように問題を箇条書きにして、我が社の長靴はそれらを解決します!という書き方もありますね。更に、どう解決するのかを箇条書きで理由を書き出すのもわかりやすくて良い方法です。

カタログ写真と専門用語だけで話が通じるのは一部のBtoBの世界、いわゆる業界です。あなたが自社サイトでコンシューマー(一般消費者)の集客をしたいのであれば、ターゲットに合わせたコンテンツの書き方と、理解し、価値を見出してくれるようなデザインを行わなければいけません。自分たちの商品やサービスは、「誰」に「何」を求められているのかを明確に意識して考えましょう。

あなたのコンテンツが利用者の問題を解決することで、利用者はあなたのページに価値がある、または商品に価値があると考え始めます。制作側の視点やエゴを押し付けず、文章、画像、構成を含め、利用者の求めているものを提供することがコンテンツデザインと呼べるのではないかなと思います。